ウォルマート、中国の70を超す店舗を閉店した裏には

出典:CNS 掲載時間:2019-06-27
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少し前、中国・山東省(Shandong)済南市(Jinan)にある米小売り大手のウォルマート(Walmart)泉城路店(Quancheng Road)は、賃貸契約の期限満了により2019年6月17日で営業を終了すると発表した。

くしくも、同月18日には、ウォルマートは杭州(Hangzhou)東新(Dongxin)分店と寧波(Ningbo)華僑(Huaqiao)店などを相次いで閉鎖しており、ウォルマートの閉店は珍しい話ではなくなった。

記者の取材によると、16年以降、ウォルマートの中国店舗は毎年2桁以上が閉鎖している。16年13店、17年24店、18年21店が閉鎖している。今年のデータはまだ不完全ではあるが、上述の店舗を含め14店舗がすでに閉鎖となっている。

店舗閉鎖の原因について、ウォルマート側の説明は、主として賃貸契約の期限満了によるとしている。

ウォルマートは1996年に中国市場に参入し、大きな発展は2000年以降からだ。賃貸契約の期限満了は確かに閉店の客観的な要素の一つと思われる。外資スーパーが中国の商業プロジェクトに参加した当初は、言わば創成期で、賃貸料はまだ安かった時代だ。しかし、10年以上の年月を経て、商業プロジェクトは成熟期に入り、このタイミングで賃貸契約を更新すれば、賃貸料は倍以上に膨れ上がる可能性が大きい。一方、昨今の実体小売業の収益性は、数年前とは異なり、高額の賃貸料が収益を圧迫し、元々少ししかなかった利益が更に少なくなる。店舗の閉鎖は、いわば必然的な結果なのだ。

中国連鎖経営協会(China Chain Store & Franchise Association)が発表したチェーンストア100強ランキングによると、ウォルマートの過去3年間の店舗数は常に440店前後であまり変わっていない。これは、ウォルマートが大量に店舗の閉鎖を行うと同時に、絶えず新規開店していることを示している。

ウォルマートが過去3年間に閉鎖した店舗は、小型店は1店のみで、その他は全て伝統的な大型店舗だった。一方、新たに開店したウォルマートの店舗は、従来の大型店舗の面積(1万平方メートル)と比べはるかに小さく、かつ、飲食とサービスを売りにしている。つまり、業態がすでに変わってきているのだ。

ウォルマートにとってもう一つの新しい成長ポイントは、ネット通販企業との提携だ。伝統的小売業の巨頭にとって、店舗拡張は今や儲かるビジネスではない。IoTの時代のビジネスは参考にできるような成功事例はない。ニューリテールのトップを走る企業でさえ不断に模索しなければ落伍してしまう時代だ。小売りの変革は一刻を争うのだ。


閉鎖となったウォルマート(201861日撮影、資料写真)。

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