「疆ブランド」乳製品が人気拡大――新疆の特色ある味が注目を集める理由
时间:1741935926000 来源:東方新報

「最近、乳製品が品薄状態で、仕入れておいて正解だった」。新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ウルムチ市(Urumqi)の農産物市場で店を営む張慧華(Zhang Huihua)さんは、新たに仕入れた乳製品の発送準備を進めていた。「ここ数年、新鮮な奶疙瘩(ヨーグルトをさらに水分を抜いてチーズのようにした食品)や多彩なチーズ、ミルクスティックなどが増え、どれもお客様に好評です」と張慧華さんは話す。


新疆は北緯44度の「黄金の乳源地帯」に位置し、豊かな草地と気候条件を備えている。近年は標準化された大規模畜産や乳源基地の整備が進み、牛乳の品質向上や、ラクダ乳・ロバ乳などの特色ある製品開発が進められている。


新疆では乳業振興計画に基づき、「疆ブランド」乳製品を育成し、新疆外市場への展開を強化している。現在、関連企業は3万社以上、乳製品加工企業は74社。主要ブランドも10以上に増え、2025年には300億元(約6090億6600万円)規模の産業形成が見込まれている。


天潤乳業(Terun)では直営工場店を14店舗開業し、搾りたてミルクや製造体験の提供で人気を集めている。「ギリシャヨーグルトやチーズも新しく導入した」と同社担当者は語る。ユニークなネーミングのヨーグルトがSNSで話題になり、「弁当箱ヨーグルト」や果実フレーバー商品も人気を集めている。


オンライン販売も強化され、抖音(Douyin)、小紅書(Red)、快手(Kuaishou)などのSNSで展開中。同社は26の牧場で7万頭の牛を飼育し、自社乳源の比率は90パーセントを超えている。


新疆の奶疙瘩(撮影日不明、資料写真)。(c)CNS


西域春乳業も注目されており、設備投資により生産能力が50パーセント増。現在は1日700トンを生産し、全国20都市以上に出荷。新疆市場で45パーセント超のシェアを持つ。

かつては輸送コストなどで地域内消費が中心だったが、今は複数ブランドが台頭し競争が進んでいる。


カルピン県(Kalpin)ではラクダ飼育が地域振興の柱となっており、ラクダ乳は5500トンを超える生産量と1300人の雇用を生んだ。同県は「中国エコ・キャメルタウン」の称号を獲得している。


ラクダ乳の健康価値が注目され、新疆旺源バイオはスマート工場を建設。5月には稼働予定で、1億5000万元(約30億4533万円)の受注を獲得済み。年間加工能力は3万トンに達する見込みだ。


「以前はミルクスティックや奶疙瘩が主流だったが、今ではとろけるチーズや乳皮など種類が増えてきた」と張慧華さんは話す。中でもアイスのような食感の新しい奶疙瘩は好評で、ドライフルーツとナッツを詰めた「乳デーツ」も若者に人気だ。(c)東方新報

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