中国・四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の双流国際空港(Chengdu Shuangliu International Airport)にアクセスする新たな地下鉄の車両が、9月19日公開された。
工場で作られている地下鉄車両(2022年9月19日撮影)。((c)CNS/劉忠俊)
公開されたのは、成都軌道交通の現在建設中の19号線(第二期工程)で使用されるA系と呼ばれる車両。先頭車両は、笑っているかのように見える愛嬌(あいきょう)あるデザイン。流線形の車体には四川省の景勝地、青城山をモチーフにした青と緑の模様がペイントされており、人と自然の調和の美しさを表現しているという。
時速160キロの走行を誇る車両の幅は3メートルで、列車全体の長さは95.8メートル。定員は1004人で、乗客の数によって換気扇の働きなどが自動的に調整される最新の空調システムを備え、車内は常に快適な温度や湿度が保たれるという。
「シートはクッション製の柔らかいもの。スーツケースなどを置ける棚を設置し、窓には手で開け閉めするカーテンをつけました」。車両メーカー、中国中車(CRRC)成都機車車両会社の林楊(Lin Yang)氏は、車内のデザインは、シンプルかつ使いやすさを目指した点を強調する。
運行に当たっては、線路やパンタグラフなどの設備をオンラインで監視する。こうした最新技術により不具合を早期に発見し、原因を即座に分析できるため、より効率的なメンテナンスが可能になるという。
19号線は九江北駅(Jiujiang North Railway Station)から双流国際空港の第2ターミナルを経由し、合江駅(Hejiang)を結ぶ計画で、全長約43キロに及ぶ。成都市にある双流国際空港と成都天府国際空港(Chengdu Tianfu International Airport)を移動する際の利便性の向上が期待できそうだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News
※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。