文化の融合が包容と多様性を形作る中国仏教芸術
时间:1729131389606 来源:CNSニュース

「第6回世界仏教フォーラム」の文化展示が15日、中国・浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)の雪竇山麓にある弥勒博物館で開催された。2000点以上の貴重な文化財、オリジナルの書画、石窟の複製などが展示され、世界の仏教文化の精髄を示すとともに、仏教が中国に伝わってからの融合の歴史も紹介された。


仏教は1世紀に中国に伝わり、2000年以上の間に中国文化と融合し、独自の中国仏教芸術を生み出した。それは中国のみならず、周辺の国や地域にも影響を与えている。


山西省大同市にある雲崗石窟第20窟の仏像の前に集まる観光客(2024年9月30日撮影、資料写真)。(c)CNS/胡黙達


■「梵夏交融」——仏教と中国文化の融合


仏教が中国に伝来すると、中国の社会や風土に適応しつつ、その文化と芸術は融合し、新たな高みに達した。魏晋南北朝時代には、仏教芸術が中国文化と初めて融合し始めた兆しが見られる。甘粛省(Gansu)敦煌市(Dunhuang)や涼州区(Liangzhou)、天水市(Tianshui)などの石窟仏像がこの変化を体現している。


雲崗石窟(Yungang Grottoes)は仏教芸術の結晶であり、壁画や装飾模様に中西の要素が織り交ぜられ、「梵夏交融」(インド文化と中国文化の融合)の典型例として知られる。山西大学(Shanxi University)の李君(Li Jun)教授は「文化の融合こそが、雲崗石窟の仏教造像芸術の最大の特徴であり、その後の世代に大きな影響を与えた」と述べている。


唐代には、仏教芸術が再び中国文化と深く融合した。中国社会科学院の陳粟裕(Chen Suyu)副研究員は、唐代の仏像には中国人の顔立ちが取り入れられ、南北朝時代のガンダーラ風様式とは異なるものが見られると指摘する。仏教芸術と中国文化の融合は、表面的には芸術家が主導したように見えるが、実際には中国人の美意識が反映された結果である。


宋代に入ると、中国の画僧たちは仏教思想を表現するために独創的な手法を試みた。宋代の画僧たちは、直接的な仏教テーマに限らず、象徴を超えた「意境」を追求するようになった。儒教の影響も加わり、中国の独自の仏教文化が次第に形成されていった。


■「内化外伝」——東アジアにおける仏教文化の交流と相互学習


禅宗は仏教が中国に根付いた後に生まれたもので、中国本土の思想や文化と深く融合している。陳粟裕氏によれば、北宋以降、禅宗の絵画とその派生形である禅画が中国仏教芸術の精神的な核心を完全に変革した。


中国での発展を経て、仏教文化と芸術は儒教や道教、さらにはシルクロードを通じた多様な文化と融合し、中国独自の仏教芸術と文化が形成された。この文化的な融合と革新は、中国仏教芸術の地域性と民族性を象徴している。


同時に、中国の仏教文化と芸術は東アジア地域の文化生活にも影響を与え、仏教の教義と思想の広がりを助けた。雲崗石窟を起源とする仏像彫刻は日本や朝鮮に伝わり、「東アジア仏教芸術の母体」と称されるに至った。


第6回世界仏教フォーラムの文化展示では、宋代の羅漢を描いた作品が日本と特別な関係を持つものとして紹介された。南宋時代、日本の僧侶が寧波で学び、この絵画が日本に伝わった。これは中国仏教が日本に与えた影響を示すと同時に、日本仏教の信仰と美意識に多大な影響を与えた。


現在、中国の仏教文化は、包容と多様性を兼ね備え、多元的な繁栄を見せている。また、周辺諸国との交流を通じて、中国人の宗教的信仰や哲学観にも大きな影響を与えている。(c)CNS/JCM

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