八達嶺長城:古代と現代が交差する「国際的な迎賓室」
时间:1729829094270 来源:CNSニュース

中国の国慶節期間中、北京市の景勝地「八達嶺長城(Badaling Great Wall)」は再び観光客でいっぱいになり、長城景区ではドローンが大活躍した。8月に導入されたこのドローンは、長城を上下に飛び回り、観光客にふもとの店舗から商品を届けたり、ゴミを回収する手助けをしている。


八達嶺長城は、観光客を最も多く受け入れ、開放度も高い長城の観光地として、施設やサービスの充実を進め、国内外の観光客をさらに引き寄せることで、「長城の上にある国際的な迎賓室」を目指している。


「他の長城に比べて、八達嶺長城は一番早く開放されました。長城と言えば、まず八達嶺を思い浮かべる人が多いでしょう」と、初めて長城を訪れた鍾(Zhong)さんは話した。今年、八達嶺長城の観光客数はすでに1000万人近くに達している。


八達嶺長城は、外国賓客に最初に開放された長城景区であり、多くの外交イベントが行われた場でもある。


「好漢坡」石碑の前で記念写真を撮る観光客(2024年10月2日撮影、資料写真)。(c)CNS/賈天勇


1972年9月、日本の首相だった田中角栄(Kakuei Tanaka)氏が日中の国交正常化を記念する訪中時に八達嶺長城を訪れ、「古代の中国人は素晴らしい幾何学を発展させ、人類に大きな貢献をした」と感慨深く語った。


八達嶺長城には、世界中の国家元首や政要が訪れた際に残したメッセージを収めた「元首署名簿」が23冊あり、さまざまな言語で記されている。これまでに、約200か国から500人以上の国家元首や政府首脳が八達嶺を訪れている。リチャード・ニクソン(Richard Nixon)氏、ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)氏、エリザベス2世(Queen Elizabeth II)など、名だたるリーダーたちがこの地を訪れている。中国外交部の元部長である銭其琛(Qian Qichen)氏は、八達嶺長城を「中国外交史の象徴」と称賛している。


今や、八達嶺は歴史的な価値だけでなく、観光施設の近代化や技術の進化でも注目を集めている。北京市中心部から高速鉄道でわずか27分で八達嶺長城駅に到着し、駅を出るとすぐに観光地への入口がある。八達嶺長城は、ケーブルカーサービスを導入した最初の長城でもあり、723メートルのロープウェイで数分で「好漢坡」石碑まで到着できる。八達嶺景区には、五つ星ホテル、ドームシアター、さらにはケンタッキーフライドチキン(KFC)、スターバックス(Starbucks)、サブウェイ(Subway)などのチェーン店も揃っている。


多くの観光客で賑わう八達嶺長城(2024年10月2日撮影、資料写真)。(c)CNS/賈天勇


昨年から、中国は72時間と144時間のビザ免除制度の対象範囲を拡大し、外国人観光客が増加している。北京八達嶺文旅集団の副総経理である翟艶偉(Zhai Yanwei)氏によると、今年の八達嶺長城にはすでに20万人の外国人観光客が訪れている。八達嶺景区では、2か国語ガイドや外国人向け決済サービス、パスポート専用入場ゲート、そして没入型のショーなど、外国人観光客向けのサービスを充実させている。


外交の舞台から、長城文化を伝える没入型ショー、最先端の観光施設や国際的なサービスに至るまで、八達嶺はその歴史的価値を守りながら、現代的な国際観光地へと進化している。観光客の杜(Du)さんは、「八達嶺長城は『長城に登らなければ英雄ではない』という歴史的な遺跡でありながら、今では『世界中の英雄が集まる場所』という国際的な観光地にもなっています」と語った。(c)CNS/JCM


八達嶺長城で記念写真を撮る観光客たち(2024年10月2日撮影、資料写真)。(c)CNS/賈天勇

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