【三里河中国経済観察】重慶が「追い越し」GDP第4位の座を獲得
时间:1739334557339 来源:CNSニュース

中国の主要都市の経済ランキングが再び変動した。


最新の2024年GDPデータによると、重慶市(Chongqing)のGDP総額は3兆2193.15億元(約67兆6515億円)に達し、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)の3兆1032.50億元(約67兆4077億円)を上回り、中国第4位の経済都市となった。


重慶と広州の「第4位争い」は長年続いており、2022年には重慶が広州を追い抜く寸前まで迫ったものの、最終調整後のGDPでは約263億元(約5522億円)の差で広州が上回った。


2024年の重慶と広州のGDP総額はほぼ同じだが、成長率には大きな差がある。広州のGDP成長率は2.1パーセントだったのに対し、重慶は5.7パーセントと大幅に上回った。


この順位争いの鍵となったのは「自動車産業」だった。


広州の産業別成長率を詳しく見ると、第二次産業(製造業)の成長率はわずか0.7パーセントで、3つの産業の中で最も低い。広州市統計局も「工業生産が転換期に直面している」と認めており、2024年の広州市の規模以上工業(一定規模以上の企業の工業生産)は前年比3.0パーセント減少した。


特に影響が大きかったのは、広州の主要産業である自動車製造業だ。電気自動車(EV)が急速に普及する中で、広州の主力であるガソリン車の市場シェアが縮小。2024年、広州の自動車製造業の付加価値は前年比18.2パーセント減少した。


一方で、電気自動車は重慶にとって「追い越し」の原動力となった。


重慶中心部の住宅ビル群(2025年2月8日撮影、資料写真)。(c)CNS/何蓬磊


重慶は中国屈指の自動車産業都市であり、2024年の自動車生産台数は254.01万台で前年比9.4パーセント増と、全国平均を大幅に上回った。特に電気自動車は95.32万台を生産し、前年比90.5パーセント増という驚異的な成長を記録した。


重慶の電気自動車は高級モデルでも好調で、地元メーカーの賽力斯汽車(セレス、Seres)が製造する「問界(Aito)M9」は、2024年の販売台数が15.1万台を突破。価格が50万元(約1050万円)以上の高級車市場でメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)、BMW、アウディ(Audi)を抜き、販売台数は2位のBMW X5の2倍に達した。


2024年、重慶の自動車産業の付加価値は前年比26.7パーセント増加し、前年から17.4ポイント上昇。重慶の規模以上工業成長率(7.3パーセント)の66.7パーセントを自動車産業が支えた。これにより、重慶の工業生産が加速し、全国平均(5.8パーセント)を大きく上回った。


この比較からも分かるように、広州と重慶のGDP順位が逆転した要因は、まさに「自動車産業の伸びと縮小」だった。


一方で、一部の専門家は「広州と重慶は異なるタイプの都市であり、単純に比較することは難しい」と指摘している。


確かに、短期的なGDPの順位争いを超えて考えれば、広州は依然として強固な経済基盤を持っている。広州は科学技術分野のイノベーションを推進し、新興産業の成長に力を入れている。2024年、広州の企業24社が「世界のユニコーン企業ランキング」に入り、世界9位となった。人工知能(AI)、低空経済(ドローン産業)、新エネルギー分野ではすでにリーダー的な地位を確立している。


また、広州はサービス業が中心の都市であり、第三次産業の成長は安定している。商業、展示会、観光、文化、物流、サプライチェーンなどの分野で活発な発展を続けている。


そのため、どの都市が上位にいるかではなく、中国の主要都市がそれぞれの強みを活かしながら発展していくことが重要だ。


広東省は「広州都市圏発展計画」を発表し、高品質な経済発展の中心都市としての役割を強化する方針を示している。また、重慶も「成渝都市圏」「西部陸海新通路」「長江経済ベルトの発展」といった国家戦略の恩恵を受け、さらなる成長が期待されている。


都市ごとの新旧産業の勢いが変化し、経済転換が進行中の今、先を見据えれば、上海市、北京市、深セン市(Shengzhen)が着実に成長を続ける一方で、蘇州市(Suzhou)、成都市(Chengdu)、杭州市(Hangzhou)がその背後から追い上げている。都市間の健全な競争が、中国経済の持続的な発展を支えていくことになるだろう。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM

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