「悟空」から「哪吒」へ—中国文化IPの快進撃
时间:1739515373770 来源:CNSニュース

中国アニメ映画『哪吒之魔童鬧海(英題:Ne Zha2)』(以下『哪吒2』)の総興行収入(予約販売含む)が10億ドル(約1526億円)を突破し、海外上映への期待が高まっている。同時に、中国の3A級ゲーム『黒神話:悟空(Black Myth:Wukong)』も世界累計販売本数2800万本を突破し、売上は900億元(約1兆8849億円)を超えた。「悟空」から「哪吒」へと、中国の文化IP(知的財産権)が次々と成功を収める理由は何なのか?


■先進的な技術力が文化作品の魅力を増幅


『哪吒2』は独自開発の「乾坤(Qiankun)」特殊効果レンダリングシステムを採用し、精密な物理シミュレーション、高精度なモーションキャプチャー、繊細な表情アニメーションなどを駆使。壮大なバトルシーンから感動的なドラマシーンまで、観客の心をつかむ演出を実現した。


浙江省杭州市で、アニメ映画『哪吒2』のキャラクター展示パネルの前で遊ぶ子ども(2025年2月8日撮影、資料写真)。(c)CNS


『黒神話:悟空』の開発チームも、最先端のゲームエンジン「Unreal Engine5」を活用し、キャラクターが雪上を走る際の足元の雪の変形をリアルに再現するために「バーチャル・ハイトフィールド・メッシュ(VHM)」を実装。また、竹が切られる際の反動を忠実に再現するために、弾力体の物理シミュレーションモデルを開発するなど、細部へのこだわりがゲームの没入感を格段に向上させている。


■文化的価値の「再構築」が感動を深める


『哪吒2』は、中国神話の「剔骨還父(自らの骨を削ぎ取って親に返す)」という悲劇的な伝説を、「自分の運命は自分で決める」という力強いメッセージへと再構築。親子愛や友情といった普遍的なテーマを織り交ぜることで、世界中のZ世代と共鳴するストーリーとなった。


『黒神話:悟空』は『西遊記』を基に、「三蔵法師との旅を終えた悟空はどうなったのか?」という視点で物語を展開。ダークなストーリーの中で、孫悟空や猪八戒などのキャラクターにより深い心理描写を加え、「自由と束縛」「運命と自己の選択」といったテーマを探求している。


北京市にオープンした、中国初の3A級ゲーム『黒神話:悟空』とライフスタイルブランド「名創優品」がコラボしたポップアップストアで限定グッズを購入する多くのファンたち(2025年1月15日撮影、資料写真)。(c)CNS


■戦略的な配信・プロモーションが世界的ヒットを後押し


『哪吒2』はソニー・ピクチャーズエンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)と提携し、北米で3000館以上の劇場上映を計画。動画配信大手ネットフリックス(%%Netflix%%)でも6か国語の吹き替え版を配信し、190か国以上の視聴者に向けたグローバル展開を進めている。


『黒神話:悟空』は、人気ゲームプラットフォーム「Steam」を活用し、世界中のゲーマーに直接アプローチ。さらに、多言語対応を強化することで、文化的なハードルを下げ、より多くのプレイヤーに中国文化への興味を持たせることに成功している。


最先端技術による演出の強化、現代的なストーリーによる伝統文化IPの進化、緻密な配信戦略による世界市場への展開——これらが、中国の文化コンテンツが世界的なヒットを生み出す新たなモデルとなっている。このアプローチによって、中国文化は「中国の物語」としてだけでなく、「世界の物語」としても広く受け入れられ、文化交流の架け橋となる可能性を秘めている。(c)CNS/JCM

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