高級ブランドも注目 「新中式」はなぜ流行
时间:1745551669000 来源:CNSニュース

「中華メイク」が日本の若者の間で人気を集める中、近年では中国伝統のスタイルをベースにした「新中式(モダンチャイニーズスタイル)」ファッションも、世界的に注目されるようになってきた。


あるデータによれば、2023年の「新中式」ファッション市場の規模はすでに10億元(約200億円)を突破した。2024年初頭には、「馬面裙(伝統的なスカート)」がパリ、ロンドン、ニューヨークといった国際ファッションウィークに登場し、中国風のブームを巻き起こした。そして2025年の年明けには、「新中式」ファッションが多くの消費者にとって新年の衣装の第一選択となった。業界では、「新中式」ファッション市場が今後数年間、高成長を続けると見込まれている。


■「新中式」はなぜ生まれたのか?


香港のファッションデザイナー、楊大偉(David Yeung)氏はこう語る。ここ数年、国際的な有名ブランドが春節(旧正月、Lunar Ner Year)の時期に、旧正月らしさを前面に押し出した「中国風」の限定シリーズを打ち出すようになってきた。これは「新中式」がすでに影響力を持っている証拠だという。


北京市で開催された盤州・烏蒙村のショー「烏蒙村秀・浦思」(2025年3月27日撮影、資料写真)。(c)CNS


この現象の背景には、中国経済の台頭と国際的影響力の強まりがある。経済が成長すれば、それに見合う象徴的な文化産業が生まれるのは自然な流れだ。また、ファッションデザインの観点からも、民族的・伝統的なスタイルと現代的な要素が融合することで、「チャイナ風」は世界のトレンドとして成立するようになった。


■ただのブームではない、「新中式」が抱える課題


一方で、ブームとなった「新中式」は今、試練にも直面している。現状、海外の消費者が中国文化に抱くイメージは、服のシルエットやチャイナボタン、龍や鳳凰、太極図など、表層的な記号にとどまっている。


ブランドとして本格的に国際市場で展開していくには、こうした表面的なデザイン要素に頼るだけでは不十分で、独自のデザイン言語を育てることが不可欠だ。そうして初めて、文化として「消費可能な商品」になり得る。


■伝統を現代に蘇らせた例―パンクの女王ヴィヴィアン・ウエストウッド


ファッション史を見れば、伝統を現代的にアレンジして成功した例は少なくない。たとえば「パンクの女王」ヴィヴィアン・ウエストウッド(%%Vivienne Westwood%%)は、革新的なデザインによってファッションの概念を再定義した。


彼女の代表作のひとつに、ヨーロッパの17〜18世紀に女性が着ていたコルセットを、束縛の象徴から現代の「外に着るファッション」として昇華させたものがある。本来は下着だったコルセットを表に出して着るという発想は、パンク精神と結びついて、自己表現の手段として新しい価値を生んだ。かつて女性を縛るものだった衣服が、現代では女性の美しさや自己解放を象徴するアイテムへと変わったのだ。


上海滬劇院の小白楼で開催された「オリエンタル・新中式ファッション展」オープニングショー(2025年3月28日撮影、資料写真)。(c)CNS


■香港と中国本土のコラボが新たな潮流に


近年、香港と中国本土のファッション業界の交流はますます盛んになっており、両地域のデザイナーたちに刺激を与えている。


楊大偉氏は次のように分析する。香港は国際的な視点を持ち、世界のトレンドや市場ニーズをすばやくつかむ力がある。一方、中国本土は強大な製造力を持つ。香港のデザイナーは国際的なスタイルを重視し、本土のデザイナーは伝統技術を取り入れるのが得意だ。それぞれの強みを活かすことで、「新中式」および中国ファッション全体が国際市場でさらに大きな影響力を持つようになるだろう。(c)CNS/JCM

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