世界経済の再編と中国モデル、グローバルサウスへの示唆
时间:1753164102000 来源:CNSニュース

過去20年間、世界経済成長に対するグローバルサウス諸国の貢献率は80%に達し、世界経済をけん引する重要な原動力となってきた。一方で、気候危機や地政学的な不安定さ、発展の不均衡といった課題にも直面している。


こうした背景の中、中国は具体的な行動を通じてグローバルサウスに新たな成長の原動力を提供し、その発展モデルは多くの示唆を与えている。2025年3月19日から21日にかけて、北京市で「2025グローバルサウス・フィナンシャー・フォーラム」が開催され、30以上の国や地域から金融機関、政府機関、国際機関、メディア、企業、研究機関の代表が参加し、グローバルサウスの発展ニーズに応える金融モデルを共に模索し、世界経済の安定と繁栄の推進を目指した。


北京市の麗沢金融ビジネス地区。2025年3月、同地区ではグローバルサウス諸国の代表が集まり、「グローバルサウス・フィナンシャー・フォーラム」が開催された=提供写真(c)CNS


■世界経済の構造が再編、グローバルサウスが連携


清華大学(Tsinghua University)五道口金融学院の焦捷(Jiao Jie)院長は、過去20年間でグローバルサウスの実質GDPが世界全体に占める割合が上昇し、現在では40%を超えており、世界経済の地図を塗り替えつつあると述べた。また、グローバルサウス諸国の台頭により、世界の産業・供給チェーンが再構築され、国際経済・貿易構造も変化している。さらに、通貨システムの多極化を進める協力も、国際金融の安定維持に大きく貢献しているという。


一方で、グローバルサウスはさまざまな課題に直面している。


キューバ中央銀行(BCC)のヤミール・ベラ・シレス(Yamile Berra Cires)副総裁は、地政学的緊張や気候変動、金融のデジタル化の加速などが市場の不確実性や変動性を高め、途上国の経済のぜい弱性を浮き彫りにしていると指摘。各国は経済・金融・開発戦略において新たな視点が必要だと強調した。


ネパール財務省のシヤム・プラサド・バンダリ(Shyam Prasad Bhandari)企画・監督・評価局長兼報道官は、多くのグローバルサウス諸国が持続不可能な債務に苦しんでおり、保健・教育・社会的公平といった分野や重要政策への投資能力が著しく制限されていると指摘。アジアインフラ投資銀行(AIIB)などの多国間金融機関の整備を通じ、より多くの金融協力を模索する必要があると述べた。


パキスタン国立銀行(SBP)のイナヤト・フセイン(Inayat Hussain)執行取締役は、「同じグローバルサウスとして、互いの資源的制約や能力的課題を深く理解できる」と語り、南南協力のもとで知恵を結集し、投資機会を広げていくことが重要だと強調した。


■実務的な南南協力で、中国が独自の貢献


グローバルサウスの一員として、中国は包摂的な経済のグローバル化を提唱し、実務的な協力を進めることで南南協力に独自の貢献をしてきた。


焦捷氏は、「中国は常にグローバルサウスの立場に立ち、その成長を支えようとしてきた。さまざまな協力提案や多国間銀行の設立などを通じて、南の国々の発展を後押ししている」と述べた。


中国・コンゴ銀行(BSCA)のパトリック・エルヴェ・オバンベ(Patrick Herve Obamby)副総支配人も、「中国は世界最大の発展途上国として、力強い経済成長を続けており、アフリカ諸国にとっても重要な経済協力の相手だ」と語った。中国との金融分野での協力は、アフリカのインフラの近代化を促進し、世界経済全体にも良い基盤をもたらしているという。


フセイン氏は、「『一帯一路(Belt and Road)』構想は南南協力の優れた模範であり、中国の金融資源や技術が、グローバルサウス諸国の発展を力強く支えている」と語った。


新開発銀行(New Development Bank、通称BRICS銀)のジルマ・ヴァナ・ルセフ(Dilma Vana Rousseff)総裁は、「中国は、経済成長・政治的発展・社会進歩を達成するもう一つのモデルが存在することを世界に示している」と述べた。40年以上にわたる改革開放のプロセスは、他の南の国々や類似の経験を持つ国にとって大きな示唆であり、教育水準をかつてないレベルに引き上げ、約8億人を貧困から救った実績は、「グローバルサウスにとって極めて大きな感化力を持つ」と評価した。

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