【三里河中国経済観察】チベット自治区経済、上半期で全国トップの成長率を記録
时间:1754890937000 来源:CNSニュース

31の省・自治区・直轄市の上半期経済報告が公表され、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)の経済成長率が全国1位となった。


チベット自治区統計局によると、2025年上半期の域内総生産(GDP)は1382億7200万元(約2兆8252億円)で、実質成長率は前年同期比7.2%だった。この伸び率は全国平均を1.9ポイント上回り、チベット自治区は複数の四半期連続で全国トップの成長を維持している。2023年と2024年もGDP成長率は全国1位であり、今回の首位も偶然ではない。


チベット自治区は人口が少なく、地理的条件による発展の制約が大きい地域だが、なぜ経済成長を続けられるのか。


ラサ・クンガ国際空港第3ターミナルビル=2025年7月18日撮影・資料写真(c)CNS/張祥毅


上半期の高成長を支えたのは、工業と投資である。規模以上工業の付加価値は前年同期比14.8%増で、全国平均を8.4ポイント上回った。固定資産投資も24.8%増と、全国より22ポイント高かった。


背景には大型プロジェクトの推進がある。上半期、チベット自治区では総投資額1億元(約20億4329万円)以上の建設中プロジェクトが557件あり、完成投資は全体の72.8%を占め、前年同期比45.4%増だった。シガツェ市(Shigatse)での災害復旧・再建事業などの重要プロジェクトが加速し、新規着工は1462件で21.2%増加した。


チベット自治区の成長は単一産業に頼らず、特色ある優位産業を継続的に育成した成果でもある。グリーン鉱業やクリーンエネルギーといった産業が着実に成長している。


観光も消費をけん引する重要な分野だ。上半期、チベット自治区を訪れた観光客は3218万4800人、観光収入は315億5200万元(約6446億9886万円)で、それぞれ11.7%増、10.2%増となった。


この急速な発展は、国による強力な政策支援があってこそ実現した。国家の直接投資、中央財政補助、全国規模の対口支援体制が、チベット自治区の経済・社会発展を後押ししている。産業支援からインフラ整備、人材誘致、環境保護まで、多岐にわたる政策が成長を支えている。


インフラ面では大きな進展があった。「復興号」高速列車が高原を走り、拉日高速道路が全線開通。G318川蔵線にはEV向けの超急速充電ネットワークが整備され、国際・国内航路は183本、通航都市は78都市に達した。内地との物流コストは下がり、産業発展の条件が整った。


2025年はチベット自治区成立60周年にあたる。1965年のGDPは3億2700万元(約66億8155万円)だったが、2024年には2764億9400万元(約5兆6495億円)まで拡大した。


経済の飛躍は住民生活にも現れている。全ての郷鎮・建制村に道路が通じ、電力不足は根本的に解消され、全行政村で光ファイバーと4G通信が利用可能になった。寄宿制の整備で遠隔地の子どもも通学しやすくなり、平均寿命は72.5歳に向上した。


この成長は、チベット自治区の経済・社会発展の潜在力を示している。最近では、16の中央企業が75件の投資契約を締結し、総額は3175億3700万元(約6兆4882億円)に達した。さらに、総投資約1兆2000億元(約24兆5194億円)のヤルンツァンポ川下流などの重要な水力発電プロジェクトも着工し、新たな成長機会が訪れている。


インフラの加速、産業の着実な発展、政策の後押しにより、チベット自治区経済は今後も高品質な成長を続ける見通しだ。

网友评论

0 条评论

所有评论
显示更多评论