10月29日の東京は、天高く晴れやかな秋空が広がり、自由で平和な雰囲気の一日となった。しかし同じ日、同じ地球の別な場所・中東のイスラエルでは、中でもパレスチナ地区では、砲火に晒された民衆、特にパレスチナ人たちが大変な苦難を強いられている。
東京の日比谷公園ではこの日、日本各地から集まった日本人や外国人、また平和人権団体などが大規模な集会を催した。集会は、イスラエルのパレスチナ・ガザ地区の住民に対する非人道的な報復戦闘の行為に強く反対し、厳しい抗議を示すのが目的だ。
日比谷公園で行われたガザ侵攻に抗議する集会で配られたチラシ(2023年10月29日撮影)。(c)東方新報
「今回の『イスラエル/パレスチナ戦争』は、パレスチナのイスラム組織『ハマス(Hamas)』がイスラエルに対して恐怖の奇襲テロを仕掛けたことが発端だ。イスラエルの多くの民衆が被害を受けた。ゆえにイスラエルが一定の限度内で反撃行動に出るのは正当だ。しかしイスラエルのその後の行動はもはや正当防衛の範囲を超え、その戦火はガザ地区全体に広がっている」、集会に参加した人たちや団体はこのように主張している。
イスラエルがガザ地区に戦争を始めてから現在まで、死傷したパレスチナ住民の数はすでにイスラエルの犠牲者数を大幅に上回っている。これら死傷者の絶対多数はハマスではない一般民衆だ。その中には多くの女性や子供も含まれている。
また意図的な断水や停電の影響で、人道上の恐ろしい災難が発生している。
日比谷公園で行われたガザ侵攻に抗議する集会(2023年10月29日撮影)。(c)東方新報
「一般民衆に罪はない!母親に罪はない!子供に罪はない!」「イスラエル当局に抗議する!」「パレスチナ民衆を応援する!」、デモ行進の参加者たちは、このようなプラカードを掲げ、スローガンを叫び、東京の市ヶ谷駅を出発して日比谷公園に集合した。デモ行進と集会に参加した人数は優に千人を超えていた。
注目すべきは、この集会では日本にいる「新疆独立」を掲げる団体(世界ウイグル代表大会)への批判の声も交じっていたことだ。この団体は今回のイスラエル/パレスチナ衝突の際、イスラム教の側ではなくイスラエル側の立場に立っているのだ。
今回の行動は、中東情勢に関わるデモや集会としては最近の日本では最大規模のものとなった。