中国で習い事ブーム 格安「夜校」に生徒殺到
时间:1704933295659 来源:東方新報

中国各地で習い事ブームが起きている。ドラムやジャズダンス、京劇、書道、パン作りに動画編集など開講講座はありとあらゆる分野の教室が誕生している。生徒たちは仕事や学校が終わった後、大学や専門学校の夜間部「夜校」にやってくる。


西安市在住の会社員、韓可心(Han Kexin)さんは、「『夜校』の習い事コースは本当に期待以上でした。このコースで伝統的な職人芸を知ることができ、受け継いでいく価値があることが分かりました」と語る。韓さんは地域の「夜校」で螺鈿(らでん)細工を学び始めた。


同じコースで学ぶ大学生の孫潤麗(Sun Runli)さんは「誰もが無形文化遺産の螺鈿を知っていますが、実際に触れる機会はなかなかありません。この経験を同級生にも伝えたいと思います」と語る。


人気の理由は、その学費の安さだ。1講座は12回のレッスンで500元(約1万円)前後が相場。大学や専門学校などが昼間に学生を教えている一流の講師を「夜校」にもそろえて、その充実した講座のラインアップを競っている。


自宅近くで好きな講座を受講しようと、講師を探して、習い事教室を自ら開設する人も増えている。広東省(Guangdong)順徳市(Shunde)に住む会社員の梁楚瑜(Liang Chuyu)さんのアパートでは、多くの若者がさまざまなタイプの習い事スタジオをオープンさせている。梁さんも友人たちと2023年11月からメイク教室とパン作り教室を開講した。


甘粛省蘭州市の夜校でバレエを学ぶ若者たち(2023年11月30日撮影、資料写真)。(c)CNS/九美旦増


梁さんは「受講生は女子ばかりなので、楽しくスキンケア用品を交換したり、週末に一緒に出かける約束をしたりしています。これも『夜校』の楽しさですね」と話す。自宅や自宅近くで受講できる「夜校」は、防犯上の理由からも女性に人気だという。


中国の「夜校」は、1980年代に学歴を補いたい社会人が通うことが多かったが、その後は大学進学率が上昇し、自然消滅していた。最近は、オンラインが進んだコロナ禍の3年間の反動から、オフラインの活動に人気が高まっているといわれている。


働き方や価値観の変化から、生涯教育やリスキリング(学び直し)への需要も高まってきたことも、「夜校」ブームの背景として指摘されている。


陝西省社会科学院(Shaanxi Academy of Science)の王暁勇(Wang Xiaoyong)氏は「夜校ブームは若者たちの新しいライフスタイルを表している。若者たちは、教育者から教育を受けるだけでなく、体験を通じて自ら学ぶことを望むようになっている」と指摘する。


仕事や学校帰りに「夜校」に通う中国の若者たち。受験勉強にはなかった楽しい学びを発見しているのかもしれない。(c)東方新報

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