自然保護で増える野生のパンダ 中国の広大な国立公園
时间:1706063996828 来源:東方新報

中国で生態自然環境の保護を目的として初めて国立公園が設立されたのは2021年10月。青海省(Qinghai)南部の三江源国立公園(Three-River-Source National Park)、四川省(Sichuan)、陝西省(Shaanxi)、甘粛省(Gansu)の三省にまたがるジャイアントパンダ国立公園(Giant Panda National Park)など5か所の国立公園を合わせた保護面積は23万平方キロに達し、重点保護の対象になっている陸生野生動物種の約30パーセントをカバーするという。2年余りが経過し、自然保護に大きな成果が出ている。


5か所の中で19万平方キロと最大の面積を誇る三江源国立公園では設立以来、7億5000万元(約155億円)の資金を生態系保護に投入、チベットカモシカを一例に挙げれば個体数が7万頭余りまで回復した。


国立公園で暮らす野生のパンダ(提供写真)。(c)CNS


現代の自然保護に威力を発揮するのは先端科学技術だ。同園の観測センターには、巨大なモニターが設置され、人工衛星を利用したナビゲーションシステムや人工知能(AI)を通じて得られたデータが随時表示されている。また、同園内にいる1万2000名以上の管理員が携帯電話を使って送る写真、映像、文字の情報は毎日1000通以上。これらがビッグデータとして蓄積され、環境保護に活用されている。


ジャイアントパンダ国立公園には野生パンダの70パーセント以上となる1340頭の個体が生息している。かつてはなかなか出会えなかった野生パンダが、最近は頻繁に観測されるようになるといううれしい変化が起きている。野外調査で監視員が一日3頭の野生パンダを目撃したことさえある。


同園では、遺伝データプラットフォームを設立し500頭余りのジャイアントパンダのDNA情報を保存している。複数の地域でDNAによる個体識別を行っており、各地域の個体数が増加し活動範囲が絶えず拡大していることこそが「野生パンダとの遭遇率が高くなった理由」と担当者は話す。


一昨年末に発行された「国立公園空間配置計画」では、最初の5か所に続き、さらに49か所の国立公園の候補エリアを選定している。これらが全て完成すれば、最初の5か所を含め、総面積は約110万平方キロ、うち陸地面積は約99万平方キロ、海域面積は約11万平方キロになる。国家林草局は「2035年までに世界最大の国立公園システムの建設を目指す」としており、中国政府は今後も自然保護に注力していく方針だ。(c)東方新報

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