「世界知的所有権機関(WIPO)」が7日に発表した「世界知的所有権指標2024(World Intellectual Property Indicators)」によると、2023年の発明特許出願件数164万件の中国が世界一となった。
世界の特許出願件数は4年連続で増加し、過去最高の355万件に達した。増加の推進力になったのは主に中国、米国、韓国、日本、インドの居住者だった。
中国に次ぐ2位は、出願件数51万8364件の米国、3位は41万4413件の日本だった。また、韓国は28万7954件、ドイツは13万3053件だった。
特許出願から公表までには時間差があるため完全なデータとしての最新年は22年となるが、22年はコンピュータ技術が、世界中で公開された特許出願で最も多い分野となり、世界全体の12.4パーセントを占めた。次いで、電気機械、計測、医療技術、デジタル通信の順となった。
遼寧省瀋陽市で開催された第22回中国国際装備製造業博覧会。本博覧会は「スマート新装備・新しい生産力」をテーマに掲げ、国内外のトップクラスの装備製造企業が集結した(2024年9月1日撮影、資料写真)。(c)CNS/于海洋
一方、物のデザインに関係する意匠特許出願では、23年は中国が88万2807件で、やはり世界一となり、6万9076件の米国と、6万4986件のドイツ、6万486件のイタリアがこれに続いた。
23年の特徴として、世界中で植物品種の出願が約2万9070件で、前年比6.6パーセントの増加となった。その中で中国は1万5552件の品種登録出願を提出し、世界全体の53.5パーセントを占め、世界一となった。
さらに、農林水産物や食品などの名称から当該産品の産地が特定でき、その産品の品質などの特性が当該産地と結び付いていると特定できる名称を表示する「地理的表示(GI)」では、昨年中国は最も「地理的表示」多い国となり、ドイツ、ハンガリー、チェコ共和国がこれに続いた。(c)東方新報