国家市場監督管理総局が4月10日に発表したデータによると、2024年、中国全土の事業機関および一定規模以上の企業における広告事業の収入が初めて1.5兆元(約29兆4254億円)を突破し、1兆5464.1億元(約30兆3356億円)に達した。前年と比べて17.9パーセントの増加となり、「第14次五か年計画(2021〜2025年)」が始まって以来の累計成長率は63.7パーセント、年平均成長率は13.1パーセントに上る。
2024年、各地の市場監督部門は党中央と国務院の方針を着実に実行し、市場環境の最適化を進めた結果、広告業界の成長エネルギーが持続的に放出され、広告関連企業の収益が急速に拡大した。
広告メディアの価値も着実に向上しており、各種メディアによる広告収入は初めて1兆元(約19兆円)を突破、1兆310.7億元(約20兆2190億円)に達し、前年より18.2パーセント増加した。
合肥市の歩行街にある広告モニター(2024年8月3日撮影、資料写真)。(c)CNS/韓蘇原
特に広告産業のデジタル化がさらに加速しており、インターネット広告の収入は8919.1億元(約17兆4964億円)に上り、前年比24.0パーセントの伸びを示した。これは全体のメディア広告収入の86.5パーセントを占める。テレビ局などの伝統的メディアにおいても、インターネット広告事業が前年比60パーセント以上の成長を見せている。
また、広告産業と実体経済との融合も進み、「広告による企業支援」「広告で農業を後押し」といった取り組みも各地で活発に展開された。広告事業の収入が100億元(約1961億円)を超えた省は15にのぼり、ブランド構築や消費促進への貢献が評価されている。
市場監督管理総局は、広告産業の急速な成長は、市場ニーズの拡大と企業の先行きへの期待の高まりを反映していると分析しており、生産・流通・消費の各段階をつなげ、供給と需要の適合性を高め、経済の「質の高い成長」と「適切な量の拡大」に向けた好条件をつくり出しているとしている。(c)東方新報