国際的に有名なエンターテインメント施設運営会社、マーリン・エンターテイメンツ(Merlin Entertainments Group)は7日、世界で最も大規模なレゴランドとなる上海レゴランドリゾート(Legoland Shanghai Resort)が2025年7月5日に開園し、来場者を迎えることを正式に発表した。
同時に、「開園限定記念年間パス(試験運営期間の入場券付き)」および「開園限定ホテルパッケージ(試験運営期間の入場券付き)」も、5月7日から正式に販売が始まった。
上海レゴランドリゾートは上海市金山区楓涇鎮に位置し、2歳から12歳の親子連れを主な対象としたレゴテーマの遊園地とホテルを兼ねた複合型リゾート施設である。園内には8つのテーマエリアがあり、75を超えるインタラクティブな乗り物やショー、遊び場に加え、8500万個を超えるレゴブロックで組み立てられた数千体のレゴモデルが展示されている。
福建省福州市で開催されたレゴ作品展で作品を鑑賞する子どもたち(2024年8月10日撮影、資料写真)。(c)CNS/王東明
現在、リゾート内の各種建設作業は最終段階に入り、華々しい開園に向けて順調に準備が進められている。アトラクションについては、園内の注目プロジェクトが次々と姿を現しており、24の主要ライドはすべて調整段階に入っており、開園に向けた最終準備が行われている。建築面では、すべての建物の外観と舗装工事が間もなく完了するという。期待が高まるレゴランド・ホテルはすでに完成し、正式に運営側へ引き渡された。
また、運営準備も秩序立てて進められており、試験運営開始前には、実地に対応力を確認し、緊急対応の連携力を高めるため、上海レゴランドリゾート内で100回近い緊急訓練が実施されている。
リゾートの中心には、世界のレゴランドの中でも最も象徴的なクラシックアトラクションである「ミニランド」が、見事な姿で来場者の前に姿を現している。屋内ミニランド、屋外ミニランド、そして屋外の超高層タワーという三つのテーマエリアを通じて、来場者は中国各地の代表的な建築物や名所旧跡を一日で見て回ることができる。
上海レゴランドリゾートは、さまざまな華やかなショーやエンタメイベントも用意している。開園後は、毎日22回のレゴキャラクターとのグリーティングイベントが実施され、来場者はお気に入りのキャラクターたちと間近に交流することができる。11のテーマショーや特別イベントが次々と上演され、4Dシアターでは人気のレゴ映画が一日中上映される予定である。
さらに、園内では、古典をモチーフにしたアクション性の高いライブショーが準備されており、現在その稽古が本格化している。映像演出や大型の舞台装置を組み合わせたステージでは、13人の人形遣いがダイナミックなパフォーマンスを展開する。中でも、舞台に登場する巨大なキャラクターのひとつは、3人がかりで操作される高さ3.7メートルの圧倒的な存在感を放つ人形で、観客に強い印象を残す演出になるという。
また、隣接するレゴの公式ホテルでは、夜の時間も家族で楽しめる演出が用意されている。ホテル内には巨大なレゴのオブジェが飾られ、ロビーをはじめ館内全体がレゴのカラフルな世界観に包まれている。客室は複数のテーマに分かれており、街の冒険者、友だちとのふれあい、ファンタジーの城、忍者の修行、そしてヒーローとともに戦う部屋など、それぞれが物語の舞台のような空間になっている。とくに、物語性の強いアジア風の冒険をテーマにした客室はこのホテルが世界初となり、注目を集めている。
館内には1700点を超えるレゴアート作品と200以上のレゴギミックが配置されており、親子連れにとって没入感あふれるレゴIPの世界を360度体験できる内容となっている。中でも圧巻なのは、ホテル1階に設置された幅3.7メートル、高さ約2メートルの「レゴフィギュアウォール」であり、4500体を超える表情豊かなレゴの人形たちが来場者の宿泊を歓迎する。
マーリン・エンターテイメンツのチーフ戦略開発責任者であるジョン・ヤコブソン(John Jakobsen)氏は、「開園日を公式に発表できたことは、上海レゴランドにとって非常に重要な節目である。私たちは最初の来場者を迎える日を心から楽しみにしており、レゴならではの想像力と創造力に満ちた、没入型のテーマパーク体験を現実のものにするために全力を尽くしている」と語った。
現在、上海レゴランドリゾート周辺の交通インフラ整備も急速に進んでおり、交通ネットワークはますます整ってきている。特に注目すべき点として、リゾートは金山北駅の高速鉄道駅に隣接しており、最速で18分から19分で上海虹橋ハブ駅や上海南駅に到着することができるという。(c)東方新報