端午節、健康志向ちまきが人気に中国
时间:1748324151000 来源:東方新報

中国の端午節(今年は5月31日)では毎年、各ブランドが新しい味のちまきを打ち出しており、これは若年層の好みに応えるだけでなく、伝統的な味に加えて新鮮な驚きを提供するものとなっている。


生鮮宅配サービス「叮咚買菜」の担当者は「4月下旬から20種類以上の味を展開しています。伝統的な鮮肉ちまきや塩卵黄、豆沙のほかにも、地方色のある手作り豚バラ肉のちまき(上海市・楓涇古鎮)、宣威ハムちまき(雲南省<Yunnan>)、西安市(Xi'an)のキビとなつめちまき、寧波市(Ningbo)の碱水ちまきなども用意しています」と話した。


スターバックス(Starbucks)は今年、新たに「星冰ちまき」を5種類展開。ちまきの風味に中華スイーツの要素を取り入れ、斬新な組み合わせを実現した。パッケージには、五色の願掛け紐や竹編みの食器箱、ドラゴンボート型の内装デザインを取り入れ、端午節の雰囲気を演出している。


ちまきブランドの「1980焼きちまき」淘宝(タオバオ、Taobao)店舗責任者は、「当店では端午節の1か月前が売上のピーク。ネットと実店舗では顧客層や嗜好に明確な違いがあり、今後はネット専用商品を開発し、差別化を図っていきたい」と語る。


また、タオバオ・天猫(Tmall)の食品・生鮮部門の責任者によれば、「今の消費者はSNSで話題になった商品をよく購入します。広東省(Guangdong)の鼎湖山ちまきや遼寧省(Liaoning)の清水ちまき、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)巴馬ヤオ族自治県の麻の実ちまきなど、地域色の強いちまきが『試してみたい派』に支持されています」と説明する。


複数のECプラットフォームによれば、今年のちまき全体の売上は好調で、取引額は前年比で約70%増加。加えて、よもぎや菖蒲(ショウブ)、香り袋などの関連商品も軒並み売上を伸ばしている。


ちまきや月餅といった伝統的な季節商品は、文化的背景と消費習慣に支えられ、確固たる市場ポジションを築いている。中国データ研究センターの推計によると、2024年のちまき市場は観光経済やギフト需要の後押しで8%成長し、初めて市場規模が100億元(約1986億6700万円)を突破して103億元(約2046億2701万円)に達した。2025年には110億元(約2185億3370万円)に拡大すると見込まれている。


成都市の馬鞍東路、通称「ちまき通り」で売られているちまき(2025年5月22日撮影、資料写真)。(c)CNS/張浪


広東省食品安全保障促進会の朱丹蓬(Zhu Danpeng)副会長は、「ちまき市場はすでに確立された季節消費の構造を持っており、消費者のニーズが多様化し変化している中で、ブランドが生き残るには味、包装、マーケティングの革新が不可欠です。価格と品質のバランスも重要で、それが競争力のカギを握る」と指摘する。


今年は健康志向が顕著で、低GI(グリセミック指数)ちまきなどが人気を集めている。


生鮮食品通販「本来生活」の担当者は、「当社は青稞(チベット産ハダカムギ)を使用した低糖ちまきを、健康食品メーカーと共同開発した。食物繊維が豊富で、味ごとに厳密な糖質基準を設けており、従来の高糖・高脂肪のちまきに代わる新しい選択肢だ」と説明する。


叮咚買菜では、もち米の一部をオートミールなどの穀物に置き換えることでGI値を下げ、豆類も多く加えることでタンパク質やビタミン、ミネラルのバランスを高めているという。


大手スーパーを訪れていた女性消費者の程(Cheng)さんは、「家族に血糖値が高い人がいるので、低糖・低脂肪のちまきを選びます。最近は健康志向の商品が多く、栄養バランスにも配慮されているのでありがたい」と話す。


朱丹蓬副会長も、「健康志向と伝統食文化の融合が、低GIちまきの人気につながっている。企業は原材料と技術の工夫で、味を守りつつ、現代人の食生活にも合った製品を出せている」と語った。


本来生活の商品部マネージャー・卞寧(Bian Ning)氏も、「食品業界では今、栄養や健康が重視されている。高食物繊維や低GIといった要素は重要なキーワード。従来のちまきはGI値が高く、味に飽きが来やすいという課題があるため、変化は不可避だ」と指摘する。


そして卞氏は続ける。「そもそも、ちまきは『医食同源』という中国の考え方を体現する代表的な食品。近年、その思想が見直される中で、ちまき市場にも健康という新たな成長軸が生まれている」と語った。(c)東方新報

网友评论

0 条评论

所有评论
显示更多评论