中国国家移民管理局は28日、2024年の端午節(たんごせつ、今年は5月31日)連休期間中に全国の出入国ゲート(口岸)を通過する出入国者数が1日平均215万人に達するとの見通しを発表した。これは前年の同時期に比べて12.2%の増加となる。出入国のピークは6月1日に集中すると予測されている。
関係者の説明によれば、大型国際空港を中心に出入国者数は着実に増加しており、上海浦東国際空港(Shanghai Pudong International Airport)、広州白雲国際空港(Guangzhou Baiyun Airport)、北京首都国際空港(Beijing Capital Airport)、成都天府国際空港(Chengdu Tianfu International Airport)、深セン宝安国際空港(Shenzhen Bao'an International Airport)といった主要な国際空港では、それぞれ日平均でおよそ10万人、4.8万人、4.6万人、1.7万人、1.6万人の出入国が見込まれている。
成都天府国際空港のチェックインカウンター前に並ぶ旅客たち(2025年2月4日撮影、資料写真)。(c)CNS/劉忠俊
また、端午節期間中には広東省(Guangdong)・香港・マカオの3地域で多数のドラゴンボートレースや大規模イベントが開催される予定であり、さらに子どもの日や週末と重なることで、多くの中国本土の住民が海外旅行に出かけ、香港・マカオ在住者が里帰りするなどの動きが活発化する見通しである。これに伴い、香港・マカオに隣接する陸路の出入国拠点では通関の人流が大幅に増加すると見られている。
その中でも、深セン市(Shenzhen)の羅湖口岸、福田口岸、深セン湾口岸、蓮塘口岸、広深港高速鉄道の西九龍駅口岸では、それぞれ日平均で23万人、21万人、15万人、11万人、10万人の出入国が予測されており、広東省珠海市(Zhuhai)にある拱北口岸、港珠澳大橋(Hong Kong-Zhuhai-Macao Bridge)、青茂口岸、横琴口岸でも、それぞれ36.7万人、11万人、10.6万人、10万人の出入国者数が見込まれている。
国家移民管理局はこのたび、端午節連休における出入国検査業務を円滑に行うための特別な手配を行った。全国の出入国管理機関に対しては、出入国者数の流れや各拠点の運営状況を継続的に監視し、適時に最新の人流データを公表して市民の移動の参考となるよう求めている。また、業務体制の強化と警備人員の十分な配置を指示し、中国国民が出入国の通関手続きにおいて30分以上並ばずに済むよう、現場の対応力を高めることが求められている。(c)東方新報