中国初となるレゴランドリゾートであり、世界最大規模の施設として誕生した「上海レゴランドリゾート（Legoland Shanghai Resort）」が、7月5日、上海郊外の金山区で正式にオープンし、来園者を迎えた。

同リゾートは敷地面積31.8万平方メートルを誇り、2歳から12歳の親子連れを対象とした創造の王国として設計されている。園内には子どもたちの想像力を刺激する8つの没入型テーマエリアが設けられ、インタラクティブなアトラクションやショー、遊び場が75以上用意されている。また、8500万個以上のレゴブロックを使って作られた数千体のレゴモデルも見どころのひとつだ。

上海市金山区で正式に開園した上海レゴランドリゾート（2025年7月5日撮影、資料写真）。(c)CNS/張亨偉

開園式では、レゴグループ（Lego Group）の最高経営責任者（CEO）、ニールス・B・クリスチャンセン（Niels B.Christiansen）氏が、「このプロジェクトは、レゴブランドの中国市場における重要なエコシステムの一部です」と述べた。

上海レゴランドリゾートは、2015年に中国とイギリスの間で建設に向けた協力合意が結ばれて以降、10年の歳月をかけて準備が進められ、15か国以上、300以上のチーム、1万人を超える建設者が携わり完成に至った。これは、上海が改革開放を一層進め、ビジネス環境の向上に取り組んできた象徴的な成果でもある。

この点について、中国社会科学院世界経済・政治研究所の研究員であり、同院国家グローバル戦略シンクタンクの総合研究部長でもある劉仕国（Liu Shiguo）氏は、以下のようにコメントしている。「ディズニー（Disney）のファンタジー的な物語やレゴの創造力に富んだ哲学は、それぞれの国を象徴する文化の一形態です。中国は『和して同ぜず』という寛容な姿勢でこうしたIP（知的財産権）を受け入れ、多様な文化ニーズに応えると同時に、文明間の対話に対する自信も示しています」。

開園当日、上海は晴天に恵まれ高温となったが、上海市公安局金山分局によると、5日午前11時の時点で上海レゴランドリゾートには7500人の来園者が訪れた。

また、同施設のオープンとともに、上海観光祭の夏季シーズンも本格的にスタートし、華やかな幕開けを迎えた。(c)東方新報