2025年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が10日、北京市・首鋼園で開幕した。今回はオーストラリア、ドイツ、世界知的所有権機関(WIPO)など85の国と国際機関が出展や関連イベントを開催。このうち25の国と国際機関がテーマ展に出展している。
今年上半期(1~6月)の中国のサービス貿易輸出入総額は3.9兆元(約80兆6988億円)に達し、前年同期比で8%増加し、過去最高を記録した。今回の服貿会は「デジタルと知能で牽引、サービス貿易の新たな姿」をテーマに掲げ、国際サミット、展示会、フォーラム、商談・プロモーション、成果発表、関連イベントの6分野で構成。オフラインでは約2000社が出展し、そのうち世界トップ500企業や業界大手が約500社を占めた。参加企業はサービス貿易上位30か国・地域のうち26か国・地域を網羅し、全体の2割以上を海外企業が占めている。
2025年中国国際サービス貿易交易会が北京市・首鋼園で開幕し、文化・観光サービスの特別展示を見学する来場者の様子=2025年9月10日撮影・資料写真(c)CNS/張祥毅
会期中は13のテーマフォーラム、82の専門フォーラム、81の商談イベントが予定されており、国内外から閣僚級の要人や国際機関の代表など260名以上が参加して意見交換を行う。『中国サービス貿易発展報告』などの業界をリードする報告書も発表され、今後の方向性を示す。
また、113社が198件の新製品・新成果を発表。新製品の発表が109件、公式な報告や発表が36件、重点プロジェクトが26件、優良事例が27件となっている。あわせて「サービスモデルケース」も公表され、北京発のサービスブランドを世界に広め、国際的なサービス発信拠点としての地位確立を目指している。
今年は初めて首鋼園に会場を一体的に集約。会期中は40以上の関連イベントが行われ、アート公演、マルシェ、スポーツ大会、交流パーティーなど文化・商業・観光・スポーツを組み合わせた多彩な催しが展開される。これにより、サービス消費・貿易・投資の相互発展を後押しする狙いだ。